エゾシカイベント開催結果について

2013/12/25

 11月23日にイベント「エゾシカと美味しい生活」を開催しました。

パンフレットはこちら(表・裏)

イベントの詳細についてはこちらをご参照下さい

http://hokkaido-creative-labo.tumblr.com/post/66948566256

 

        《開催概要》エゾシカと美味しい生活

                        北海道・札幌市政策研究みらい会議 

 60億円を超える農林業被害や交通事故など、北海道全体の課題である「エゾシカ」の

「食」資源としての魅力に着目し、一大消費地である札幌の方(今回は特に女性)を

ターゲットに、6面ディスプレイが特徴的な「札幌駅地下歩行空間北2条広場」を使い、

札幌を拠点に活躍する創造的な方々にご協力をいただき、実際の行動

(食べたい・行きたい)につなげるプロモーションを行いました。 

 

【開催日時・場所】

11月23日(土)15:00~(45分程度)

札幌駅地下歩行空間北2条広場(Sapporo*north2)

 

【主催】

北海道・札幌市政策研究みらい会議

北海道知事と札幌市長が意見交換を行う「北海道・札幌市行政懇談会」での合意を受け、

「両組織間の未来を担う人的ネットワークの充実」、「次代の活性化につながる地域政策の

創造」を目的として、平成25年8月に設置された若手職員プロジェクト。

北海道全体の発展に向けて、自ら取組をし、課題・可能性を探究することで、

「未来へツナガル種」を蒔いていきます。 

 

【出演】

 『小西 由稀』氏

 北海道在住のフードライター。北海道の食の現場を取材し、食を育む生産者、職人、

 料理人の思い、そして食材や料理の魅力をさまざまな媒体で発信。

 著書に「おいしい札幌出張」「食のつくりびと」「おいしい札幌出張2」がある。

 『木村 光江(ミーヤン)』氏

 北海道フードマイスター。農業体験を通じ北海道の食材の魅力、美味しさを伝える

 市民団体「植える」「育てる」「食べる」を楽しむ「るるるキッチンガーデンくらぶ」

 主催。農業イベント、料理教室などを主宰するほか、全国に北海道食材の魅力を発信。

 

【協力】

 『クスミ エリカ』氏(「風景」撮影)

  2001年から写真を始め、現在フリーランスのフォトグラファー・WEBデザイナー

  として多ジャンルで活動中。また自ら撮影した写真のみで構成する

  デジタルコラージュ作品を制作、個展などの展示会で発表を行っている。

 『小山 赤理』氏(「風景」演出)

  札幌市立高専卒業。’11年より自主制作で映画を撮り始め、

  ’12年札幌国際短編映画祭のコンペで受賞。短編が北海道でテレビ放映された。

  現在は東京の映像制作ユニット、「群青いろ」の札幌上映会を企画する等活動中

 

 

【内容】

会場には女性をはじめ、幅広い年齢層の方が来場され興味深く聞き入っていました。

今が旬!エゾシカにまつわる美味しい話

 エゾシカに関する基礎知識を紹介しました。

○ヨーロッパでは、狩猟によって得られた食材「ジビエ」として扱われ、

 宮中晩餐会でもエゾシカが出されることが多い。

 北海道のワインやチーズなどと召し上がると楽しいと思う。

○鉄分の含有量が高く、牛のレバーよりエゾシカの赤身のほうが多いと

 言われており、他に肉と比べて脂質の量が少なくヘルシーで、女性にオススメの食材。

○構える必要はなく、他の肉と同じように扱える食材。

 

日常のさまざまなシーンで!

 市内のクリエイターの方が演出・撮影した日常のさまざまな「風景」を映し出しながら、

 その「風景」に合った「料理」、「お店」を紹介しました。

 

《家族と》

○鹿肉の美味しさを味わうには鉄板焼きが一番。

 生肉であることが美味しく食べる条件。  

○焼き野菜はキャベツではなく白菜。焼くことによって甘味が凝縮されて、

 美味しさが引き立つ。「にんにく醤油だれ」と合わせて食べてほしい。

○今月から「コープさっぽろ」の市内2店舗で販売開始。

 部位別に売っているのが買いやすい。

 

《大事な人と》

○「ポトフ」のような煮込み料理は、手間がかかったように見えるが、

 実は簡単に作ることができる。

○「ポトフ」にはすね肉。堅いイメージがあるが、煮込むことで

 ゼラチン質がとろとろになって美味しく食べることができる。

○「カマラード サッポロ」は、今年出来たばかりのフランス料理の店で、

 店主は料理人でもありハンターでもある。料理のほか加工品も作っている。

 

《友人達と》

○イソフラボンが含まれる豆を使った「チリコンカン」がオススメ。

 持ち寄りや話題作りにもちょうどいい。

○「カンティネッタ サリュ」は、イタリア料理のお店で、

 パスタやミートボールなどその日によってのエゾシカ料理が楽しめる。

 個室があることもうれしい。

買いたい!食べたい!と思ったら?

 手に入れる時にオススメする「取扱店」を紹介しました。

○「HUGマート」に、加工品もあるエゾシカのコーナーが開設。

 道産野菜と合わせて買うこともできる。

○洋食惣菜店の「ヴィヴルアンサンブル」では、カレーやボロネーゼ、

 ローストなど多くの種類の惣菜が置いてある。

○「上田精肉店」は、北海道で一番古くエゾシカを扱い始めた店。

 希望部位をWEBで取り寄せられる。

○「馬木葉」は酪農家の店。「美味しくいただこう」という思いが通じ、

 シェフが見込んで買いに来るが、一般客にも売ってくれる。

○第4火曜日はシカの日。「おいしく食べませんか」という普及活動を行っている。

 お店によっては特別なサービスもあるので、今日のこともきっかけにして、

 参加店に行ってみてほしい。

 

最後に

【木村氏】

◆ハンターの家で育ったが、「命を感謝していただく」ということは

 「家庭」で教わってきたと感じる。

◆エゾシカ肉を「新たな食材の発見」として取り入れて欲しい。

◆おいしい「道産食材」として、最初の一口は大事。

 北海道の「食」として育ててほしい。

【小西氏】

◆食品の問題もクローズアップされているが、何事も

 「知ることから始まる」と思っている。

◆かつて狩猟の現場に立ち会うことなどで、「命に感謝する」ことを再認識したが、

 ただ「美味しい」だけではなく、その裏側にあることを考えながらいただくと

 「より美味しくなる」と思っている。